もうすっかり春だと油断していると、実は寒暖の差が厳しい今の季節。「体調が悪いな」「なんだか気分が優れないな」なんて思う人も多いのではないでしょうか? 実はそれ「木の芽時

(このめどき)」かもしれません。改善に有効な〝3つの時間〟で、乗り切る方法をご紹介します。

春の「心の不安定」にご用心

 

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「木の芽時」とは本来、3月〜4月にかけて、春になり木の芽が出てくる季節のことを指します。また「普段とは違う環境によって精神的に不安定になるこの時期」を表現する言葉でもあります。 昔から「木の芽時」は、心の変化に注意すべきと言われてきましたが、その理由はやはり「環境の変化」によるところが大きいのです。 特にいまは新型コロナウイルスの影響のため、緊張状態を保ちながら家で過ごしていることが多いと思います。そのような状況下では、心への負担が増え、自律神経が乱れがちに。 いつもは全然腹が立たない事でも、急にイライラしてしまうなどの変化が多くなってきたら、「木の芽時」の影響もあるかもしれません。

 

 


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「木の芽時」に気をつけるべき変化

 

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寒暖差が激しく体温調節も頻繁に行わなくてはならないうえ、家にずっといて緊張状態が続くと、自律神経が乱れがちに。それにより不眠症になり、十分な睡眠が取れないということが起きてくるのです。 そしてあまり眠れないままに次の朝を迎え、また1日が始まる…すると心身に負担がかかり、倦怠感や急なイライラや不安などが襲ってくるなど、心の変化が起きやすくなります。 倦怠感や漠然とした不安やイライラなどの、心の変化に気づいたら要注意! 家の中にいるとできることは限られてきますが、こまめに「体の状態」に気を遣うよう心掛けましょう。 肌寒い朝と夜は1枚多く着こんで、比較的暖かい昼は薄着になったり。そんな風に体温調整を行うだけでも「木の芽時」の影響を減らすことができるでしょう。

 


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 「木の芽時」に持つべき〝3つの時間〟

 

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この時期の理想の過ごし方は、基本的にリラックスする時間を持つことが大切になってきます。具体的には、次のような「3つの時間」を持つよう心がけています。

 

1.「深呼吸の時間」を作る

息をつく間もなく忙しいこの時期は、新しい物事に没頭するあまり、呼吸が浅くなりがちです。 仕事の休憩中や寝る前の510分、少しの時間を使って、深呼吸をするように心がけてみましょう。 それだけでも、自律神経が整い頭をスッキリさせる効果が期待できます。特に寝る前に行うと、眠りに入りやすくなりますよ。

 

2.「睡眠の時間」を多く取る

この時期は日々の用事や考え事が多く、ついつい夜更かししてしまいがちですが、いつもよりも睡眠時間を多く取るように心がけましょう。 睡眠不足は体に負担がかかるだけでなく、思考を鈍らせるなどさまざまな不調につながります。睡眠時間を普段より30分〜1時間多く取るだけでも、不調の軽減がかなり期待できますよ。

 

3.「心を休める時間」を作る

心を休めること、これはとても大切なことです。日本人には真面目な人が多く、常に家族の健康や仕事の事を考えている人が多いように感じます。 それはすばらしいことなのですが「ずっと」だと、心が疲れてしまいます。家での生活を楽しみ、自分だけの時間を持つことは、ダイレクトに心の安定につながります。

 

時間や心に余裕がなくなりがちなこの時期、できることからでも、ぜひ取り入れてみてくださいね。

 

文:nana