同じく「医師免許」を持っているとはいえ、治療に関する考え方は医師によって大きく異なります。科学的エビデンスに基づき「標準的治療」が定められているがんなどの病気は、それらに従って治療を進めていくのが一般的です。 しかし、軽い風邪や発熱などには明確な標準的治療はなく、医師によって治療方針はさまざま。「薬を処方する・しない」もそのひとつ。薬や注射などを使わず「様子を見る」という方針の医師も多いです。 しかし患者さんの立場からすれば、「せっかく病院を受診したのに、何もしてくれなかった」と不安になることもあるはず。医師が「薬を処方しない」ことの意味と、不安に思ったときの対応について、詳しく解説します。