自分の体の健康状態を把握するためには、大きく「健診(健康診断)」と「人間ドック」の2つの手段があります。しかし、それぞれの検査内容や費用、目的は大きく異なります。どう使い分けたらいいのか「健診」と「人間ドック」、さらには「検診」の違いについて詳しく説明します。
「健診」と「人間ドック」それぞれの特徴
まずは「検診」と「人間ドック」、それぞれの概要をまとめます。
<「健診」とは>
「健康状態を確認」するため行われる検査のこと。
●主な検査内容
・身体計測(身長・体重・腹囲など)
・視力聴力検査
・胸部レントゲン
・血圧
・採尿
・採血
・心電図
・内科診察
●費用の目安
社会保険や自治体から検診補助がでることが多く、ほとんどは個人負担なしか、実費の場合3,000~5,000円前後。
●検査にかかる時間
1~2時間程度、もしくは半日以内
<「人間ドック」とは>
身体全体の病気を早期発見する、もしくは未然に防ぐ目的。詳しく検査をすることで、より細かな点まで確認することができる。生活習慣病の予防にも効果的。
●主な検査内容
・身体計測(身長・体重・BMIなど)
・血圧
・呼吸機能検査(大きく呼吸をして肺の機能を評価する)
・胸部レントゲン
・上部消化管レントゲン(造影剤を飲んで食堂から十二指腸まで見るもの)
・胃カメラ
・内科診察 希望によって、下記のような任意のオプションも。 ・マンモグラフィー
・前立腺主要マーカー検査
・子宮頸部細胞診
・C型肝炎
●費用の目安
一般的には3~4万円程度。これに加えて、選択したオプション検査費用が追加される。また日帰りでできる検査だけでなく、泊りがけになる検査など、コースとしてあらかじめ料金が定められていることも。
●検査にかかる時間
2~5時間程度(検査内容によっては1~2日かかることも)