乳児の発熱は「命の危険」に発展する可能性も

 

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子どもの発熱で何より知っておいてほしいことは、3か月未満の発熱は、重症感染症により急激に命の危険の可能性があるということ。 そのため「夜間であってもすぐに病院を受診する」ことが大切。生まれたばかりの赤ちゃんがいるご家族には、まず知っておいていただきたいポイントです。 緊急時の相談先についても、上手に活用することをおすすめします。

●こどもの救急(日本小児科学会)

日本小児科学会が開設している「こどもの救急」というサイトでは、症状についてチェック項目に答えることで、日中の外来受診か、夜間救急外来への受診か、救急要請が必要か、方針を示してくれます。病院受診が必要か迷った際には、利用をおすすめします。

●子ども医療でんわ相談(厚生労働省)

「#8000」に電話すると「子ども医療でんわ相談」に繋がります。自宅での対処法や受診の判断に迷った際に、小児科医師や看護師に相談ができます。また、自動的に各都道府県の相談窓口に転送されるため、受診可能な最寄りの病院についての相談ができるという点も安心です。

 

なお小児科医としては、直接診察をして症状の評価を行うことが何より大事だと考えています。そのためネット検索などで自己診断せず、心配であれば気軽に近隣の小児科クリニックを受診するようにしてくださいね。

 

(※1) Robert H Pantell.,  2004, Management and Outcomes of Care of Fever in Early Infancy, JAMA, 291 (10), 1203-12
(※2)金子堅一郎 2015 『イラストを見せながら説明する 子どもの病気とその診かた』 南山堂

 

 

 

文:小児科医あきら