シロップ薬の正しい保管方法

 

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処方されたシロップ薬にもよりますが、いずれも直射日光を避け、できるだけ涼しいところに保管するのが一般的です。 「冷所保存」と指定されている薬の場合は「1~15℃」の環境で保管することを指しています。この場合、冷蔵庫に保管しましょう。 特に指定されていなければ室温保存なので、「1~30℃」の範囲内で保存する必要があります。

 

そのほか、季節ごとに次のような保管を心がけましょう。

真冬:室温が1℃を下回る場合、冷蔵庫へ保管(凍結を避ける)
真夏:室温が30℃を超える場合、冷蔵庫へ保管

 

このように冷蔵庫での保管が良い場合が多いですが、なかには貧血に用いられる鉄剤の薬など、冷蔵庫での保管に適さないものもあるので注意が必要です。 そして大切なのは、誤飲対策。子どもの手の届かないところに保管することで誤飲防止にもなりますね。 また外出時などは、1回量をお弁当用の醤油ボトルなどに小分けして持って行くと、持ち運びにも、飲ませるのにも、便利ですよ。

 

(※1)『第十二改訂 調剤指針 薬事日報社 日本薬剤師会』

 

 

文:けん@薬局薬剤師