返還がいらない“高等教育の修学支援新制度”

高校無償化の対象世帯は拡大しましたが、大学教育についてはどうでしょうか? 大学といえば貸付型の奨学金を利用する家庭が多く、就職後の負担が問題になっていました。そこで文部科学省が今年4月から実施したのが「高等教育の修学支援新制度」。

 

同制度は返還を必要としない“給付型”の奨学金制度です。今までは条件が厳しく受給できる家庭が限られてきた給付型奨学金ですが、新制度では学生の意欲や世帯の年収などが焦点に。年収が約380万円未満の家庭が対象となり、私立大学への進学では授業料と入学金を合わせて最大約91万円が給付されます。

 

しかし、すべての大学で同制度による支援を受けられるわけではありません。対象校の数は、今年1月16日時点で大学が1085校、高等専門学校が57校、専門学校が2714校に。文部科学省のホームページには対象学校の名前が掲載されているため、支援を受けたい人は事前に確認しておくと良さそうですね。

 

子どもが希望する教育を受けられるように、支援制度をしっかり活用しましょう。

 

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文/長谷部ひとみ

参照/文部科学省「高校生等への修学支援」 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1342674.htm

公明党「私立高無償化、世帯年収910万円まで」 https://www.komei.or.jp/komeinews/p49886/

文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1342600.htm

文部科学省「私立高等学校授業料の実質無償化」 https://www.mext.go.jp/content/20200117-mxt_shuugaku01-1418201_1.pdf

文部科学省「高等教育の修学支援新制度の対象機関数」 https://www.mext.go.jp/content/20200130-mxt_gakushi01-000001515_1.pdf