ママに伝授してくれたのは……

 

—— ではここからはCHANTO WEBの読者である、働くママにアドバイスをお願いします。子どもと楽しく体を動かすうえでのコツはありますか?

 

上原さん 

子どもによって興味を持つものが違います。なので、まずはその子が一番興味を示すものを引き出します。興味を示すものが出るまでひたすらトライし続けるのがポイントです。子どもの興味を引いたら、あとはこっちのペースに乗せていけばいいんです(笑)。 あとは、目を見て話すことです。子どもの目線にまで下がって、1対1で話すことを大切にしています。話すことでコミュニケーションが取れたら、あとは一緒に楽しく体を動かすだけです。まずは、気持ちをこちらに向けさせることから始める感じですね。

 

—— 興味を示すものが出るまでひたすら待つ。引き出しがないと大変そうですね。

 

上原さん 

お姉さん時代は、プリキュアや戦隊モノ、仮面ライダーなどもしっかりチェックしていました。1年ごとに新しいものが出てくるので、情報の更新が大変でしたが、子ども興味を引くために、できるだけたくさんの情報が必要でしたから。卒業後は少しサボり気味だったので、つい先日、最新のプリキュア話についていけませんでした。そんなときは「調べておくね!」と逃げちゃいます(笑)。

 

—— イヤイヤ期の悩みに特に多いので、子どもの機嫌を直す魔法を教えてください!

 

上原さん 

本当に難しいですよね、イヤイヤ期。いとこの子供がちょうど2歳でイヤイヤ期なんです。少し頑固にもなり、我を通したい時期ですが、ひとつ受け入れる代わりに何かひとつ我慢させる。これも一つの解決法だと思っています。

 

なかなか言うことを聞いてくれないと、もので釣りたくもなりますが、それには限界がありますよね。お姉さん時代にもやっていましたが、とにかく辛抱強く、どんな小さなことでもいいので、興味を引くようなことを見つけて、気を紛らせるようにしていくことが大切なのかなと思っています。

 

 

上原りさ / タレント・歌手

1991年生まれ。兵庫県出身。2012年からNHKの番組『おかあさんといっしょ』で“パント”のお姉さんを務める。7年間の在任期間を経て2019年3月に番組を卒業。2020年1月29日にはシングル「はみがきジョーズ/ベイビーシャーク」でCDデビュー。

 

取材・文/タナカシノブ