【この記事は、CHANTOママライターによるウェブ限定記事です】

                       

ライター名:ナヲミング

 

「欲しいなら、自分で買えば?」のひとことが…

今、日本中のこどもたちが(たぶん)もっとも欲しいもの、それはニンテンドースイッチ!!わが家の小4と小1の男子たちもご多聞に漏れず、発売前から欲しがっておりましたが、本体とソフトを購入するとなるとサンタさんもびっくり価格の約4万円。他のゲーム機も持っているし、我が家では簡単に買ってあげられる値段ではないなぁ。子どもたちも最初のうちは「スイッチ欲しいな~」と言う程度でしたが、いざ発売されると、特に小4の長男が、「○○くんが持ってる」「△△くんも買ってもらうらしい」そのうち、「みんな持ってる!!」(小学生あるあるですねぇ)と訴えていよいよしつこくなってきました。長男はよくいえば粘り強い、しつこい性格。毎日のように「スイッチ欲しい」と呪文のように唱え始めました。日々の攻撃に、「みんな持っていたとしても、そんな高価なものはうちでは買ってあげられないよ、サンタさんもうちには届けてくれないと思うよ。」と説明するも、なかなか諦められない様子。あまりにしつこいので、半分冗談のつもりで、「そんなに欲しいならおこずかいを貯めて買ったら?」と話してみたところ、「わかった!!お手伝いがんばる♪♪」ですって。母ちゃん、彼のやる気に火をつけてしまいました。

 

お手伝いポイントを貯めて、自分で買おう!

以前に、我が家のこどもたちのお手伝い事情をご紹介しましたが、

「我が家の家事シェア☆こどもを戦力に」

わが家では、お手伝いをポイント制にして5点たまると100円もらえるシステムを採用しているため、このお手伝いポイントでニンテンドースイッチを買うことになりました。 その日から、いつものお風呂掃除に加えてごみ出しや洗濯物を畳んでポイントゲットにいそしむようになった長男。でもしばらくすると、1日2点くらいのポイントでニンテンドースイッチの本体とソフトを買うためには、3.年くらいかかることに気づいたのです!そこで諦めないのがねちっこい…いえいえ粘り強い長男。まずは弟を巻き込む作戦に。普段はマイペースな自由人の次男ですが、兄に「スイッチ貯金に協力しないと使わせてあげないからね」と脅され、最初は嫌々ながら協力していました。次第に、目標に向かって少しずつお金が貯まっていくのがうれしくなり、意外にも積極的にお手伝いをするようになりました。二人で力を合わせれば、スイッチ貯金のスピードが2倍になるはず?

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次に長男が目を付けたのが、祖母の家にある貯金箱。いやいや、祖母の懐をあてにしようとしたのではなく、こどもたちがおばあちゃんのお手伝いをしたり、似顔絵を描いてあげたり、ビンゴで勝ったり! 何かあるたびに、お駄賃をくれて、こどもたちそれぞれの貯金箱に小銭を入れさせてくれていたのです。何年もかけて貯金箱はずっしりと重くなっていて、これは期待大! 1時間くらいかけて小銭を数えるとなんと、それぞれ約1万円も入っており、これで目標の半分をクリアできました。

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親子で「お金を稼ぐ」仕組みを考えてみる

私も少し協力して、お金を稼げる仕組みを作りました。せっかくだから自分もオトクになれる仕組みを。

「1週間お菓子を買わなかったら200円」

「1日エアコンを入れなかったら20円」

という、つもり貯金を設定しました。今までのように買い物に行くたびにいろいろねだってこなくなり、物の値段を気にするようになったので、私も何故か一緒に節約モードになった気がします。やりすぎは注意ですけどね。

 

そしていちばん効果的だったのが、「1か月間けんかしなかったら500円」通称けんか貯金!! 私にとって、子ども達の兄弟げんかがいちばんのストレス!というくらい、くだらないけんかが多い兄弟には効果てきめんでした。プチけんかのうちに、「あ、けんか始まるの?」と言うと、シュルシュルッと終了します(笑)。アレ、これ、おどしともいうのかな。けんかしないからといって特にストレスたまる訳でもなさそうだし、くだらないけんかの果てに次男が泣いて長男が怒られることもほとんどなくなりました。私も怒る回数が減って(なくなってはないです…)、長い夏休みも、親子ともども快適に過ごせて助かりました。

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頑張ったかいあって2か月で目標金額達成!

そんなこんなで、スイッチ貯金宣言をしてから約2か月で、ニンテンドースイッチ本体を買えるだけの金額を貯めました!!この2か月間、いつも楽しみにしていたコロコロコミックも買わず、ゲームセンターのカードゲームも見るだけでがまんし、兄弟そろってがんばってくれたことに感動しました。ちょうど夏休みだったこともあり、トイレそうじや料理、洗濯干しに洗濯畳み、いろいろなお手伝いに取り組んでもらって家事レベルも上がり、私も大助かりでした。お金を手に入れることの大変さも学んでもらえたし、スイッチ貯金同盟のおかげで兄弟の絆が深まったようにも感じます。

 

次の目標にむけて、新しい仕掛けも考え中!

残すは約6000円のソフト代。モチベーションを下げないように新たな仕掛けを考えるのも実は私の楽しみになりつつあります。あんなおもしろそうなもの作ってくれた任天堂さんを最初は恨みましたが(笑)、今ではこどもたちをここまで本気にさせてくれ、むしろ感謝しかありません。今回は物が大きかったので壮大なドラマになってしまいましたが、時には欲しい物を手に入れるための苦労を体験させる仕掛けを作ることが、こどもの成長につながるといいな、と願っています。