女性ホルモンが多いと「腟カンジダ症」になりやすい
関口先生によると、女性ホルモンが増えすぎて、身体の不調に悩む女性は少なくないそうです。 生体としては確実に老化が進み、心身も弱っているため、多すぎる女性ホルモンの量に対応できないのです。 じつは腟カンジダ症も、女性ホルモンが相対的に多い女性に起こるトラブルのひとつです。
「腟カンジダ症をくり返しやすいのは、身体が弱く、膣を構成する粘膜も丈夫ではないタイプの女性、東洋医学でいう〝虚証〟の人です。
このような女性がホルモンバランスの変化をきたし、さらにストレスなどで調子を崩すと、膣内の常在菌のバランスが乱れてカンジダという真菌(カビ)が繁殖しやすくなるんです。
治療でいったんよくなっても、ホルモンバランスの乱れ、疲れやストレスで、また再発してしまいます」
このようなタイプの女性に必要なのは、まず体を休めること。そして、生活改善によって疲れやストレスを少しでも軽くすること。 そのうえで、漢方治療も有効だそう。もともとの体質にアプローチすることで、腟カンジダ症の再発予防につながります。
40歳を過ぎて「イライラする」「落ち込みやすい」「うまく寝つけない」などの心の不調にも、漢方薬が効果的。まずは女性外来や婦人科で相談してみましょう。