「返報性の原理」を使う注意点
「親切にすれば親切が返ってくる」という原理の応用で、気をつけなければならないのは「返ってくるとは限らない」ということです。 夫婦間で「返報性の原理」を使うときは、あくまでも「親切が返ってきやすくなった状況を作っただけ」と考えてください。 期待はすればするほど、叶わなかったときに失望します。過剰な期待は、自分にとっても相手にとっても負担になるもの。 「夫のためにやってあげた」のではなく、「私がやりたくてやった」ことが大切です。 また「返報性の原理」で作られた関係は、実は長続きしません。なぜなら「してもらったから返す」という〝ある種の罪悪感〟で結ばれた関係だから。 義理で結ばれた関係は、「貸し借り」が解消されれば消滅してしまうのです。「返報性の原理」はあくまでも「きっかけ作り」と考えてください。