妊婦検診は必ず受けること
流産や早産、先天梅毒を防ぐためにも、初期の妊婦検診では母親の梅毒感染の有無を調べる検査が行われます。 万が一、梅毒に感染していることがわかっても、初期の段階で内服治療を行えば、流産や早産のリスクを大幅に軽減でき、先天梅毒の発症予防も可能です。 しかし2014年以降、先天梅毒の発症は増加しているのが現状
(※1)。妊娠がわかったらできるだけ早く産婦人科を受診し、出産まで妊婦検診を欠かさず受けるようにしましょう。
母親だけでなく父親も検査
近年、発生数が増加している先天梅毒ですが、妊娠中に夫から感染するケースが少なくありません。 妊娠初期の検診で梅毒感染がなくても、その後に夫が梅毒に感染し避妊具の装着なく性交渉した場合、妊娠中に感染してしまいます。 性感染症を防ぐために、妊娠中も避妊具の装着を徹底しましょう。また疑う症状がある場合は、きちんと検査を受けることが何より大切です。
(※1)国立感染症研究所「先天梅毒の動向(2011~2014年)」
文:成田亜希子