iStock.com/liza5450
筆者のもとには「何もないのに辛い」という訴えで来院される方がいます。ふとした瞬間に涙が出てくる、行動を起こそうとしても身体が重い、幸せや楽しみを感じにくくなっている…今回は、そんな悩みを抱えている方に〝試してほしいことを
3つ〟まとめました。
1.「他人のせい」にしてみる
「何もないのに辛い」という人は、正確には自分の中で
「何もなかった」ことにしています。
たとえば仕事でミスをして先輩からきつく叱られた、という体験をしたとしましょう。こんなとき、
「ミスをした自分が悪い」
「叱られるのは当然のこと」
「だから何事も起こっていない」
と、頭の中で変換をしているのです。先輩の叱り方に問題がある、上司の業務量の采配が悪い、というふうには考えません。
そう伝えても「でも、それを言えない
自分も悪いですから」と自分のせいに。そして
「自分が悪い」ので
「何もなかった」となってしまうのです。
そういう人は、「
他人のせいにする」のがとっても苦手です。もしかしたら幼い頃から「人のせいにするな」と言われてきたのかもしれません。
でも世の中の人って、案外「人のせい」にして過ごしています。実はみんな、
そんなに「反省」してないんです。
あの人が不機嫌な理由、八つ当たりする理由、物音を立てる理由、大きなため息の理由…その答えはあなたではなく
「あの人」の中にあると考えてみて。
あなたがこっそり心の中で思っているだけなら、誰にも怒られませんし迷惑もかけません。
「私のせいじゃない」と、少しだけ逃げてみてはいかがでしょう?