めんどくさいと思っていたはずなのに……
「なぜこのタイミングで!」「痛くならないで!」と思い通りにならない生理がくるタイミング。そのイライラやモヤモヤを生理ちゃんにぶつけてしまう、青子とりほ。彼女たちの気持ち、女性なら共感しかないでしょう。どんな風に痛みを感じているのか、どのくらいつらいのかを伝えるのは難しいですよね。でも、「そうそうそんな感じ!」と描写してくれるので、「こうやってつらさを伝えればわかってもらえるかも」なんて、気持ちが楽になるシーンも盛りだくさんです。
仕事が忙しいとき、恋がうまくいかないときでもやってくる生理。「生理なんてなくていい、生理ちゃんなんて来なくていい」と青子やりほのように思ってしまった経験は、誰でも一度はあるはず。でも、やっぱり生理ちゃんが来なければ「会いたい」と思ってしまうくらい、女性の体や生活に深く関わっているものなのですね。
男性にも必見のシーンがたくさん登場する本作。映画の感想というきっかけがあるなら、「生理」そして女性、男性の体について気楽に話ができるのではないでしょうか。
文/タナカシノブ