「肘内障」のきっかけと症状

 

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●肘内障のきっかけ

肘内障は転倒などをきっかけに生じることもありますが、多くは肘を伸ばした状態で、腕を引っ張られることによって起きます。 先にも説明した通り、子どもの肘関節の靭帯は緩みやすいため、引っ張られた弾みに橈骨が外れかけてしまうのです。 ぐずった子どもを前に引っ張ったり、転びそうになったとき腕を引っ張り上げるなど、とっさの場面で発症することも少なくありません。 また、腕を引っ張り上げての〝ブランコ〟など、外遊びで発症することも多く、思わぬ力が入ってしまうことがあるため大人も注意が必要です。

 

●肘内障の症状

肘内障は、橈骨が外れかかった瞬間から肘関節に強い痛みを生じます。 このため子どもは、きっかけが起きた直後から、肘や前腕に痛みを訴えながら激しく泣くことが多いのです。 また、肘をやや曲げた状態で下げたまま、動かすことができなくなるのも特徴のひとつです。