「お兄ちゃんのほうが」(莉菜子さん/29/飲食店勤務)

 

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ご近所に住んでいるママ友には、上に小学2年生、下に4歳の息子さんがいます。下の息子さんは、うちの5歳の息子と比べてもはるかに賢い気がするんです。 例えば、砂山に石を並べて遊んでいたとき。その子は自分が持てるだけの石をバケツに半分ほど入れて、要領よく砂山に運んでいました。うちの息子はといえば、バケツいっぱいに入れた石を持ち上げられず立ち往生。 一緒に遊んでいても、いろいろと「賢いなぁ」と感心することばかり。うらやましくなって、ママ友に「○○くん、ホント賢い子だよね~!」と言ったんです。 すると「いやいや、お兄ちゃんのほうがもっとうまくやっていたわ。水泳もぜんぜんダメなの」と謙遜。なにもお兄ちゃんと比べなくたって…水泳だって始めたばっかりじゃ…。 本当にうらやましくてほめただけなのに、なんだかモヤモヤした気持ちです。

 

ママ友づきあいのお作法として「褒められたら謙遜返し」がセオリー化しているようです。でもほめた側にしたら、過剰に謙遜されるのは居心地の悪い思いになりますよね。素直に「ありがとう」と言うのが正解だと思いますが、いかがでしょうか。

 

文:芳野美穂