「どこの塾に通ってるの?」と〝軽いノリ〟で聞いてくるママ友…実はそれ、探られているのかもしれません。そこでうかつに話したが最後、面倒なトラブルに巻き込まれてしまうことも多々あります。それを警戒して、子どもの塾通いを「ひた隠し」にするママたち。ママ友界の「見えないお作法」をお聞きしました。
■余計なことに心を乱されたくない(洋子さん/39歳/薬剤師)
「え~、うちも通わせようかな~」が口癖のママ友・Aさん。娘たちが幼稚園のときからそうでした。「洋子さんが水泳と体操を習わせるなら、うちも同じところに入れようかな~」「そこの英会話、うちも入っていい?」と、なんでもマネしてくるタイプ。 小さいころは娘同士の仲も良く、友だちと一緒ならヤル気が出ると思っていました。でもだんだんと「うちの子のほうが先に検定クリアしたわね」と、何ごとも張り合ってくるAさんにウンザリしていたのです。 そして娘が小4になり、中学受験を考え始めたのをきっかけに、とある進学塾へ通わせはじめました。「ねぇねぇ、どこの塾に行かせるの?」と、スパイのように探りを入れるAさん。でもいまは娘たちのクラスも別れて一緒に遊ぶこともありませんし、正直Aさんとはもう疎遠にしたいと思っていました。 中学受験は親子ともども苦しい長期戦になるので、余計なことで心を乱されたくありません。娘の塾は実家の最寄り駅にあるので、ママ友に「○○駅で見かけたよ」と言われても「ちょっと実家に行ってたの」とごまかして、誰にも教えないことにしています。もちろん、絶対にAさんには!