どんな子が睡眠時無呼吸症候群になりやすい?


 

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睡眠時無呼吸症候群の子どもには、扁桃やアデノイドの肥大アレルギー性鼻炎による鼻閉などがよく見られます。 扁桃やアデノイドの肥大は、大人になると骨格が大きくなり問題なくなりますが、子どもでは口の中が小さく、空気の通り道を塞いでしまいます。 口蓋扁桃やアデノイドが大きくなる5歳前後に、小児の睡眠時無呼吸症候群が増えるのはそのためです。 このほか顎が小さかったり、後ろに引けているなど骨格の問題、ダウン症や筋ジストロフィーなど筋肉に異常をきたす病気がある場合も、睡眠時無呼吸症候群になりやすくなります。

 

睡眠中の検査で診断


 

正確に診断を行うには、病院に一泊入院をして「終夜睡眠ポリソムノグラフィ(PSG)」という検査を行います。 大人ではごく一般的に行われている検査で、脳波や心電図、筋電図、経皮的酸素飽和度など、様々なセンサを体に取り付けて行います。 しかし子どもでは、嫌がって外してしまうことも。また、いつもと違う環境で泣いてしまったりと、大人のようにスムーズにはいきません。そのため、簡易検査で判断を行うことも多くあります。 大人では無呼吸の時間が10秒を超えると無呼吸と判断しますが、子どもでは「無呼吸時間が10秒に至らなくても、2回分の呼吸停止があれば無呼吸と診断する」とされています。