「フィトテラピー」の起源と進化


 

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フィトテラピーは植物の花・茎・葉などを、オイルや茶葉、エッセンスの形で活用し、自然治癒力を高める療法。 世界各国で古くから、独自の方法が受け継がれています。例えば日本では、温州みかんの絞り汁を使って手荒れケアをしていたとか。 また中世ヨーロッパの修道院では、薬草として栽培したハーブで各種の治療を行なっていました。 それが大きく発展し、ここ数十年の間にフランスで学問として体系化。1982年には、パリ第13大学医薬学部に「植物療法学科」が開設されました。 先代の人々は「この症状にはこの植物のエキスが効いた」など、経験値として蓄積した知識をもとに治療を行なっていました。 ところが現在では科学の発展により、オイルやエッセンスの詳細な成分分析などの方法により、多くのエビデンス(科学的根拠)が整えられてきました。 これもフィトテラピーが信頼され、注目されるようになった理由のひとつです。