超高齢化社会に突入している日本では、生活習慣病が増加の一途をたどり、死因の約6割を生活習慣病が占めるまでになっています

(厚生労働省平成25年の人口動態統計より)

そんないま、注目されているのは「病気になる前のヘルスケア」です。なかでも、植物の力を借りて心身の不調を整える「フィトテラピー(植物療法)」という療法をご存知でしょうか。 注目される理由や起源、活用法などについて詳しく解説します。

なぜいま「フィトテラピー」が有効なのか?


 

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これまでの医療では、体調が悪いと感じると病院を受診し、薬で症状を緩和する「対症療法」が一般的でした。 ところが生活習慣病の増加や、ストレス由来の病気が増加する現代社会においては、対処療法だけでは解決できないことも多くあります。  ここ数年の間に「ウェルネス」の考え方がメディアで盛んに取り上げられるなど、病気になる前に心と体をケアする「予防医療」が重要視されるようになってきました。 薬に頼るのではなく植物の力で、人が本来持っている自然治癒力を高めるフィトテラピー。代替医療のひとつとして注目されるようになったのは、こういった背景も大きく影響しています。