子宮頸がんは早期発見がカギ


iStock.com/kuppa_rock

子宮頸がんは早期の段階で発見できれば、子宮頸部の一部を切除するだけで完治を目指すことも可能です。 子宮は残りますので、妊娠・出産を望むこともできます。また、早期で発見された場合の5年生存率は95.3%(※4)と、予後もよいがんと言えます。 いっぽうで、がんが子宮外にまで広がっているようなケースでは、子宮や卵巣を摘出する手術が必要になり、手術自体が困難なことも少なくありません。 このように進行した段階で発見された場合、5年生存率はわずか25.2%(※4)。身体に負担が少ない治療で子宮頸がんの完治を目指すには、早期発見と早期治療が何よりも大切です。 ですが先にも述べた通り、子宮頸がんは早期の段階では症状がほとんどありません。早期発見のためにも、20歳を過ぎたら1~2年に一度はがん検診を受けるようにしましょう。

子宮頸がん検診は、子宮頸部を綿棒のようなものでこすって得られた細胞を、顕微鏡で観察する検査が行われます。自身のため家族のために、ぜひ検診を受けてください。

 

(※1)日本産婦人科学会「子宮頸がん」
(※2)国立がん研究センター「最新がん統計」
(※3)国立がん研究センター「子宮頸がん」
(※4)国立がん研究センター「がん診療連携拠点病院等院内がん登録生存率集計」

 

文:成田亜希子