様々な銀行で経費削減対策が!


今回の相互利用を開始した背景には、“維持管理のコスト削減”が絡んでいました。 各銀行とも顧客獲得のため、様々な場所にATMを設置。今では多くの地域でATMが見られますが、ATMの維持費用もその分かさんでしまいます。

 

さらに最近インターネットバンキングやキャッシュレス決済が普及してきたことにより、ATMの利用者も減少。そこで両行は少しでも設置場所を減らして、経費を浮かしていこうという方針です。実際に両行のリリースには、「共同利用開始後、両行が近接する一部拠点の廃止を検討しております」といった内容が記載。年間で数十億円の経費削減を見込んでいました。

 

効率化を進めた三菱UFJ銀行と三井住友銀行。両行以外にも、効率化に転じた銀行は少なくありません。例えば「あおぞら銀行」では、昨年から自行のATMを廃止。代わりに「ゆうちょ銀行」のATMへと置き換えて、全ての取り引きを無料にしています。

 

みずほフィナンシャルグループでも、2024年までに全国約500店舗ある“銀行・信託銀行・証券会社”を約100店舗ほど削減すると公表。様々な銀行に動きがあったことで、「キャッシュレス化も進んでいるし、銀行も今まで通りにはいかなくなったんだね」「公衆電話みたいに、将来はATMや銀行もほとんど見られなくなるのかな?」などの声が相次いでいました。