育児中に「緊張型頭痛」が起こりやすい理由

 

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育児中は様々な不調が起こりやすいものですが、緊張型頭痛も例外ではありません。なぜ育児中は「緊張型頭痛」が起こりやすくなるのでしょうか?

 

●筋肉のコリ

緊張型頭痛の主な原因は、肩、首、頭まわりの「筋肉のコリ」です。筋肉はこると血行が悪くなり、筋肉内に老廃物が溜まりやすくなります。 その結果、痛みの原因となる「プロスタグランジン」と呼ばれる物質の産生が促されることによって、頭痛を引き起こすと考えられています。 育児中は、授乳や抱っこなどのため長時間同じ姿勢でいたり、不自然な姿勢をとったりすることで、深刻な肩や首のコリを招きやすいのです。

 

●ストレス

緊張型頭痛の中でもほぼ毎日のように頭痛が起こるタイプのものは、ストレスも大きな原因のひとつです。 明確な発症メカニズムは解明されていませんが、ストレスによって交感神経が過に働くことで血管が収縮し、肩や首の筋肉への血行が悪くなるためと考えられています。 また、ストレスによって脳が痛みを感じやすくなるとの報告もあり、ストレスが緊張型頭痛の発症や悪化を招くことは、確実と言ってよいでしょう。 育児中は普段よりもストレスや疲れがたまりやすいものの、十分な休みを取れないことも。それがさらにストレスを増す、悪循環に陥っている方も少なくないはずです。

 

このようなことからわかるように、育児中には、緊張型頭痛を引き起こしやすい要因が重なっているのです。

 

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