戦地に行った恋人からの連絡が途絶えた妹を元気づけるため、姉が恋人に変わって嘘の手紙をしたためる……。徐々に妹は元気を取り戻すのですが、嘘はどんどん大きくなり、街の人々を巻き込んだ大騒動へと発展していきます。
姉がついた“嘘”が大騒動を招くロマンティック・コメディ
映画『英雄は嘘がお好き』
ナポレオン時代のフランス・ブルゴーニュが舞台の本作。裕福なボーグランケ家の令嬢・ポリーヌ(ヌエミ・メルラン)は、ヌヴィル大尉(ジャン・デュジャルダン)と婚約します。ヌヴィルにゾッコンのポリーヌとは対照的に、姉のエリザベット(メラニー・ロラン)は、彼を「口が達者で、信用できないお調子者」と見ています。
そんなエリザベットの予感が的中! オーストリアの戦場へ召集されたネヴィル大尉は、「毎日手紙を書く」という口先だけの約束をしたまま消息を絶ってしまいます。悲しさのあまり病に倒れるポリーヌを元気づけるため、エリザベットはネヴィル大尉に代わって手紙をしたためるのです。これが大騒動のはじまりでした。