在学費は「国公立」と「私立」に大きな差が!?
実際のところ、子どもが大学に進学した際の学費はいくらかかるのでしょうか? 株式会社日本政策金融公庫は今年3月に、「平成30年度『教育費負担の実態調査結果』」を公開。
まずは平均的な入学費用について、国公立と私立別に比べていきましょう。国公立大学に入学する際にかかるのは、「学校納付金」「受験費用」「入学しなかった学校への納付金」を合わせた80.1万円。私立大学文系では90.4万円、私立大学理系は85.5万円ほどかかります。続いて在学中にかかる教育費を見ると、国公立大学は子ども1人につき年間114.8万円が発生。私立大学文系は160.1万円と跳ね上がり、私立大学理系では185.3万円もの費用が必要です。
大学にかかる教育費だけでも恐ろしい金額が算出されていますが、同調査では「高校入学から大学卒業までに必要な費用」も明らかに。高校の費用を「国公立・私立を合わせた平均値」で算出すると、入学時から卒業までの3年間で237.4万円の出費が伴います。それを踏まえて国公立大学の費用を見たところ、子ども1人当たり776.7万円が必要なことがわかりました。さらに私立大学文系は国公立大学より200万円ほど多い968.2万円、私立大学理系は1064.1万円もの大金に。
減額や免除といった制度が、今後どのように整備されるのか注目していきたいですね。
文/内田裕子
参照/文部科学省「高等教育の修学支援新制度について」http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/