映画に、遊園地に、ちょっとしたおやつにと、子どもから大人まで人気のポップコーン。 実は、特別な道具やキットがなくても自宅で簡単においしいポップコーンを作ることができるんです。 ぜひ、お子さんと一緒に挑戦してみてくださいね!

 

 

ポップコーンの基本の作り方をマスターしよう


ポップコーンはフタのついたフライパンがあれば自分で作ることができます。まずは基本となるポップコーンの作り方を知っておきましょう。

 

基本のポップコーンレシピ

※材料はポップコーン用のとうもろこし30gに対して、サラダ油が大さじ1の目安です

1. フライパンにサラダ油と、とうもろこしを2粒入れて、フタをして強火で加熱します。 2. とうもろこしがはじけたら、残りのとうもろこしを加えます。この時にはフタをして弱火にします。そのままゆすりながら、加熱をしていきます。ポップコーンがはじける音が聞こえてきます。 3. はじける音がしなくなったら火を止めます。 4.ぬれ布巾でフライパンの粗熱を取ってからフタをあけて、クッキングシートを敷いたお皿に中身を移して冷まします。


基本の作り方マスターしたらアレンジを楽しもう!


先ほど紹介した基本のポップコーンの作り方に少しアレンジを加えて、味のバリエーションを楽しんでみるのもおすすめです。

 

シナモンバターシュガー味のポップコーン

1.基本のポップコーン1回分に対して、バター10g、グラニュー糖大さじ2、シナモンパウダー小さじ1/2の材料を用意します。 2.フライパンにバター入れて溶かしたら、作ったポップコーンを加えてからめながら中火で熱します。 3.バターが全体に絡んだら火を止めて、粗熱を取ります。ビニール袋にグラニュー糖とシナモンパウダーを入れて混ぜ、そこに粗熱の取れたポップコーンを加えます。ビニール袋をよく振って、全体にまぶしたら完成です。

 

キャラメルココア味のポップコーン

1.基本のポップコーン1回分に対して、砂糖70g、水大さじ1、ベーキングパウダー小さじ1/2、ココアパウダー小さじ1の材料を用意します。 2.フライパンに砂糖を入れて水でしとらせながら、中火で加熱してキャラメルを作ります。 3.キャラメルがはちみつのようになってきたら、ベーキングパウダーを加えて混ぜていきます。さらにポップコーンも加えてからませます。 4.クッキングシートに広げて、くっついているものをばらします。 5.茶こしなどを使って、ココアパウダーをふりかけてまぶします。

 

他にもカレー味や梅味など、ご家庭にある材料などを加えてみて、いろいろな味を試してみるのも楽しいですよ!

 

 

ポップコーンのとうもろこしは特別?


ポップコーンはとうもろこしから作られますが、普段食べているとうもろこしとは異なる品種のものであることはご存じでしょうか?

 

 

普段食べているのは“スイートコーン”

一般的に食用として用いられるとうもろこしは、スイートコーンと呼ばれているものです。スイートコーンは適度な甘さやみずみずしさがあって、皮も柔らかいために調理がしやすいという特徴があります。

 

またスイートコーンはさらに3種類に大きく分けられていて、全ての粒が濃い黄色のとうもろこしをゴールデンコーン(黄粒種)、甘みが強く小粒でつやがあり、粒の白いとうもろこしをシルバーコーン(白粒種)、黄色と白い粒が3対1の割合で入っていて、もっとも甘味が強いとうもろこしをバイカラーコーン(バイカラー種)というように分類されています。 バイカラーコーンはアメリカで育成されたとうもろこしで、現在では日本のスイートコーンの主流になっている種類です。

 

“爆裂種”を使わないと膨らまない

ポップコーンには、スイートコーン以外のとうもろこしが使われています。ポップコーンを作る際に使用するとうもろこしは、粒の皮が非常に固いのが特徴でもある「爆裂種」と呼ばれるもの。 スイートコーンの種類とは違って乾燥させることで硬くなり、それがお菓子のポップコーンとなるのです。

 

ちなみに、ポップコーンが膨らむ仕組みをご存知ですか? 爆裂種は硬い粒を加熱すると、粒の中の水分が水蒸気となって膨張します。そして最後には皮が圧力に耐え切れなくなって、程よいタイミングで皮が破れて、お馴染みのポップコーンが完成するのです。

 

この爆裂種のとうもろこしは、ポップコーン用のとうもろこしとして販売されていますので、ポップコーン作りにはこちらを材料にすることを覚えてください。

 

 

子どもと一緒にポップコーンを作れば食育にもなる


ポップコーン用のとうもろこしさえ使えば、ご自宅でもポップコーンを簡単に作ることができます。また、お子さんと一緒に作れば、おやつができるだけでなく食育にもなります。 どうして膨らむのか、普段食べているとうもろこしとは何が違うのか、お子さんと話しながら作ってみてはいかがでしょうか?

 

文/小野寺香織