■結婚生活はいわば〝執行猶予生活〟(まどかさん/37歳/看護師)
私たち夫婦は、婚姻届を書いたと同時に「離婚届」も記入しました。これは、夫婦で話し合って決めた、お互いに対する誓いのようなもの。もちろん、お互いの友人に頼んで証人欄も埋めました。「提出すれば離婚が成立してしまう」という物騒な代物です。 なぜ私たちがこのような決断をしたのかというと、私たちには両者とも浮気の〝前科〟があるからなのです。のちに2人で話し合ってお互いを許すことにしたのですが、結婚するときには、「二度目はない」と誓い合いました。 この状態は要は「結婚してから死ぬまで執行猶予期間中」ということ。「どちらかが再犯に及べば、即刻離婚届を提出」というルールのもと、お互いを信頼し合えているんです。 証人になってくれた友人からは「こんなことをしなければ信用できないなんて寂しいね」と言われましたが、私たちにとってはむしろ逆です。その証拠に結婚してから10年間、私たちはずっとラブラブなまま〝執行猶予生活〟を謳歌しています。