充実した生活や贅沢な趣味などをSNSにあげる、いわゆる〝キラキラ投稿〟。しかしごく普通の生活を送りつつも、現実とはかけ離れた仮想現実をSNS上で演じ、歯を食いしばりながら投稿を続けているママたちも。いったいなにが、彼女たちを駆り立てるのでしょうか? SNSからは見えない「本音」をききました。
■一度ついた嘘はつき通す(陽子さん/ 33歳/ 受付)
キラキラママに憧れ、一度だけ見栄張り投稿をしてしまったことがあります。それは沖縄旅行のとき。たまたま通りがかっただけの高級ホテルをバックに、旦那が奮発したレンタルのベントレーと一緒に家族で撮った写真でした。
しかしこれが思った以上に反響があり、フォロワーも一気に増えてしまいました。ついでに、子どもが入園したばかりの保育園のママたちにも〝そういう人〟認定されてしまい、もうあと戻りができない状況に追い込まれてしまったんです。
それからは毎日「キラキラママを演じ続けなければいけない」という使命感から、大変な日々を送っています。無駄なお金も時間も費やして「なんのためにこんなことをしているんだろう」と思うこともあります。
それでも、私に憧れているママ友たちを裏切ることはできません。偽りではありますが、築き上げた立ち位置があるんです。これも子どもが保育園を卒業するまで、あと1年半ほど…がんばれるのでしょうか? 一度ついた嘘は、最後までつき続けなければならないんです。