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気づくと部屋の片隅に生えているカビ、ふとんについたダニ、食品のいたみなど、梅雨どきのトラブルはた~くさん! 発生してからではケアするのが厄介なので、増殖をおさえるための予防策をご紹介します。

 

<やってはいけないNG行動>

カビやダニ、食品のいたみは、ちょっとした油断で発生します。こんなこと、思い当たりませんか?

①子どもの食べこぼしをちゃんと掃除しない

床や壁に飛んだ食べこぼしを放置すると、腐ってニオイのもとになるだけでなく、カビやダニ、ゴキブリのエサになってしまいます。朝バタバタで大忙しなときでも、せめて梅雨の時期はしっかりふき取りましょう。

②掃除機がけをちゃちゃとすませている

「毎日掃除機をかけなければ!」と焦って雑にするくらいなら、平日は床拭きワイパーにして、週末に、ていねいに掃除機をかけた方が効果大です。

③ファブリック小物を一度も洗っていない

ぬいぐるみやラグなど、なかなか洗わない布製品は、日頃の汚れがたまって雑菌の巣になっていることもあるんです。子どもが触れるものなので、こまめに手入れをしましょう。

④なんでも冷凍しておけば大丈夫だと思っている

「冷凍さえすれば安心」とばかりに、冷凍庫にはカチンコチンの古い食材がごっそり…なんてことありませんか?冷凍に強い菌も存在するので要注意です。

⑤開封した袋食品を輪ゴムでしばっている

一度開封した食品は、生ものと同じ。輪ゴムで口をとめたところで、劣化は防げないので過信は禁物です。きちんと密閉できる容器に移しましょう。

 

やりがちなNG行動をおさえたら、ここからは、ダニの繁殖を防ぐ方法をご紹介します。

<くつろぎエリアを重点ケア! ダニ対策>

①枕は立てかけてスタンバイ

寝汗や皮脂汚れ、ニオイなどは枕カバーを通して枕本体にもついてしまいます。ふとんに密着しないよう、立てて湿気を飛ばしましょう。もちろん、枕カバーをこまめに洗濯することも大事です。

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②ふとんは上半身部分をめくっておく

人は寝ている間にコップ1杯分もの汗をかくといわれています。寝具に寝汗を残さないように、朝起きたら掛けぶとんは上半身部分を折り返し、風を通すようにしておきましょう。

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③ぬいぐるみはきれいに洗って日光浴させる

洗えるぬいぐるみは洗濯おけに中性洗剤を入れて押し洗いし、洗濯機で5~10秒脱水した後、平干しネットに広げて完全に脱水できるまで干しましょう。

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④ふとんと同じくしっかり掃除機をかける

凹凸の多いソファには、ホコリがたまりがちです。床の掃除機がけのついでに、ソファにも掃除機をかけるのを習慣にしましょう。できればブラシヘッドを使うと効果的です。

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⑤ラグは掃除機がけ&晴れた日に外干しする

日頃の手入れとしてはハンドクリーナーや掃除機のブラシヘッドを使い、ゴミやホコリを取り除きましょう。湿気の少ない晴天の日には外干しで湿気を飛ばしましょう。

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続いて、カビ対策について。いかに通気性良く管理できるかがポイントです。

<意外なスポットが温床に!カビ対策>

①週に一度は扉や引き戸を開け放つ

留守がちな家は、空気の流れが滞りがちです。週に1回は家中の扉や家具の引き出しなどを開けて湿気がこもらないように対策しましょう。扇風機で風をあててもOKです。

②ラグは敷きっぱなしにせずきちんと洗濯する

ラグは洗濯機で丸洗いできるタイプのものをチョイスしましょう。定期的に丸洗いし、晴れた日に天日干しすると、カビだけでなく、ダニの発生も防げます。

③小さなスペースに物を詰め込みすぎない

狭いクローゼットに服がぎちぎち…なんて状態を続けると、カビが生える原因になってしまいます。通気を妨げないよう、収納は空間にゆとりを持たせて7割程度にしましょう。

④マットレスや布団を床に直に置かない

フローリングや畳の上に直接マットレスや布団を置くと、湿気がこもってカビやダニの温床になる危険があります。必ず床との間に除湿シートやすのこを敷きましょう。

 

最後は、食品のいたみ予防。口に入れるものなので、より意識的に取り組んでみましょう。

<鮮度が命!食品のいたみ対策>

①除菌スプレーでちょこっと掃除を

冷蔵庫から食品を取り出したり洗い物をするついでに、キッチンまわりに除菌スプレーを吹きかけてふきとるクセをつけましょう。あらためて掃除するよりラクちんです。

冷凍したものは2週間以内に使いきる

残った食品はラップで包むか、密閉式保存袋や清潔な保存容器に入れて冷凍し、2週間以内に食べましょう。それ以上たったら、潔く処分しましょう。

③冷蔵庫から出したらすぐに調理する

買ったらすぐに冷蔵庫に入れ、調理直前までそのままにしましょう。常温で保存すると、菌が増殖する危険があります。冷蔵庫から出したら、すぐに調理して食べきりましょう。

 

カビやダニ、食品のいたみは健康を害する原因にもなるので、しっかり対策をして、家族みんなが快適に過ごせるように心がけましょう。

 

『CHANTO』2015年6月号より