■見て体験して意思を固める(紀美子さん/39/教師)

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娘は3歳のころからバレエに通っていたのですが、年長のときに「やめたい」と言い出しました。親のひいき目を差し引いても娘はとても上手で、発表会では何度も主役をさせてもらっています。「もったいない!」という言葉が出そうになったのですが、一応理由を聞いてみました。 すると「ダンス教室に通いたい」とのこと。どうやら、学校でヒップホップやジャズダンスを習っている子がいて、その子たちがカッコよく見えてしまったんだとか。よくよく聞くと「バレエがイヤになった」というわけではなさそうです。 そこで思い切って「しばらく両方行ってみれば?」と提案してみました。娘の体力的にも時間的にも、また金銭的にも不安はありましたが、少し考える時間が必要だと思ったのです。そして両方に通う期間が始まりました。 しばらくすると自分から「やっぱりバレエだけにしていい?」と聞いてきました。自分の目で見て体験して意思を固めることができ、娘もあらためてバレエが好きになったよう。すぐに辞めさせなくて本当によかったです。