■足りなかったのは「話し合う姿勢」(紗枝さん/32歳/美容師)
育児はほぼワンオペ。旦那は忙しくて夜遅くならないと帰ってきません。「どうして私だけ!」と怒りばかりがつのり、子育てもまったく楽しめませんでした。そんな私のイライラが子どもに伝わってしまったようです。 登園拒否が長引いたり、トイレトレーニングが終わったはずなのにおもらしを繰り返したり。いま思えば、私とおなじくらい情緒不安定になっていたんでしょうね。保育園の先生に相談したところ、遠回しに「夫婦仲」を指摘されました。 このままではいけないと思ったので、離婚覚悟で旦那にこの件について相談することに…覚悟を決めると、驚くほど冷静に話ができるんですね。旦那も「わかった。一緒に考えよう」と真剣に聞いてくれたので、安心できました。 これまでは話し合いすら避けていましたが、子どものことを通じて話し合う機会が増えたことで、関係修復に至りました。私たちに足りなかったのは、積極的に話し合う姿勢だったと思います。