■デメリットも頭に入れて決断を

では反対に、フルローンで住宅を購入する場合のデメリットは、いったいどこにあるのでしょうか。こちらもわかりやすくお伝えしていきます。 ★返済負担が大きくなる もっともわかりやすいデメリットが、こちら。借りる金額が大きくなる分、毎月の返済負担も大きくなってしまいます。低金利の時代ではありますが、やはり元金の大きさは無視できないポイントとなります。 住宅ローンの返済は、数十年という長い間背負っていくものです。だからこそ、今後のライフプランも含めて慎重に検討する必要があります。 ★金利が上昇する場合がある 頭金を用意してローンを利用する場合と、フルローンでローンを組む場合では、銀行側が提示する金利が異なる可能性があります。たとえばフラット35を利用しようと思った場合、「頭金を1割以上用意した場合」と「フルローンを組んだ場合」に分けられていて、後者の方が高い金利を提示されています。 適用金利は、自身の状況や選択するローンの種類や利用銀行によっても変わってきます。こうした可能性もあるということを、頭に入れておいてください。 ★審査が厳しくなる フルローンであるかどうかに関わらず、住宅ローンを利用するためには、銀行側の審査を通過する必要があります。フルローンの場合には、頭金を用意した場合と比較して、この審査が厳しくなると言われています。 頭金を入れるということは、銀行側にとって、ある種信頼の証だと言えます。それがない分、「リスクが大きい」と判断されてしまうのですね。


■まとめ

超低金利時代であり、また増税前の今のタイミングだからこそ、「フルローンで住宅を購入するべきなのかどうか……」と悩む方も多いのではないでしょうか。 どんなスタイルにも言えることですが、フルローンにもメリットがあればデメリットもあります。両者をしっかりと認識した上で、自分たち家族にとってベストなスタイルを検討してみてくださいね。