極端な孤独感や自己承認欲求が原因と言われる、他者への依存。周りの人との関わりが少なくなった現代では、その傾向が強い人が多くなっているようです。今回は「特定のママ友」に依存していたというママたちから、当時の心境を聞いてきました。

 

憧れママ友の〝追っかけ〟(聖子さん/33歳/専業主婦)

 

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ずっと「おしゃれでかわいい人だな~」と思っていた、幼稚園の人気者ママ。たまに見かけるくらいだったのですが、気がつくと彼女をいつも目で追っていました。そんな彼女と親しくなったことで、私の生活は大きく変わってしまったんです。 いつも明るい彼女と違い、私は引っ込み思案で人見知り。心のどこかで「彼女のようになりたい」と憧れてたんでしょう。気がつくと、彼女が着ている服や持ち物と同じものを好んで購入するようになり、髪型やリップまでお揃いにしていました。 まわりのママたちから「きれいになったね」と言われるたび、「彼女に近づいてきたんだ!」と嬉しく思っていたんです。「もっと彼女に近づきたい」という思いから、つねに彼女の行動や服装をチェックするのが私の習慣になりました。 彼女に会えないと不安になるので、幼稚園に子どもを迎えに行っても、姿が見えなかったら来るまで待っていることもしばしば。まるでアイドルの追っかけみたいですよね。 こんな私の生活はその後、彼女本人から「真似するの、やめてくれない?」と言われるまで続きました。いま思えば、本当にバカなことをしていたと反省しています。