■自分が「最低な人間」になっている(有希さん/34/パート)

iStock.com/akiyoko

旦那は姉が5人いる、6人兄弟の末っ子。姑は5年ほど前に病気で他界しているので、必然的に私たち夫婦が舅と同居することになりました。第一子が生まれて間もなく、舅のパーキンソン病が悪化。介護が必要な状態になってしまったんです。 経済的な問題から施設に入れることができなかったので、在宅介護を余儀なくされました。自分で動くことができない大人と、自分ではなにもすることができない息子を抱えた生活は、想像を絶するものでした。 体力的にも精神的にももちろん辛かったのですが、さらに現実的な問題も…それは医療費と介護費。通院やヘルパーさんに払う費用だけで、月に10万円以上かかってしまいます。かといってこの状態でフルタイムの仕事はできず、家計は赤字続きで貯金も底を尽きてきました。 本当に「最低なことを言っている」と、わかっていますが…。 先の長くはない舅のために、息子の未来のためのお金が消えていくことに、疑問を感じるときもあります。心身の疲れはもちろんですが、どんどん醜い人間になっていく自分と向き合うのが、怖くて仕方ありません。