女性の結婚・出産年齢が上がり、兄弟や親戚の繋がりも希薄になった昨今。子育てと親の介護を同時の「ダブルケア」をする妻が増えているようです。体力的にも精神的にも疲弊して、家計も貯金も不安だらけ…壮絶な日常と偽らざる本音ついて聞いてきました。想像を超える現実とは?

 

 

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■「要介護」の舅を残して姑が…(美穂さん/29/パート)

子どもが産まれてすぐ、舅が脳出血で倒れました。幸い一命はとりとめたのですが、下半身と右半身に重篤な麻痺が残ったんです。「姑ひとりに介護をさせるのは心苦しい」という旦那の要望もあり、わが家で義父母との同居が始まりました。 初めての育児と初めての介護を一緒にやるのは、想像以上に大変なことでした。定期的に体勢を変えてあげないと、褥瘡

(じょくそう)という床ずれのようなものができてしまいます。高齢とはいえ、現役時代は土木業を営んでいた舅はとても大柄で、少し動かすのもひと苦労。 さらに下半身の麻痺のせいで排泄コントロールができないので、いつも垂れ流し状態でした。息子のおむつ交換ならへっちゃらなのに、舅のおむつ交換はどうしても慣れることができません。 それでも姑がいてくれたので、分担しながらなんとかできていたんです。しかし先日その姑が、介護ノイローゼで鬱状態になり戦線離脱。「あとはお願いします」と、自分の家に帰ってしまいました…「要介護度4」の舅だけを残して。 放っておくわけにもいかないけど、私の気力と体力も限界…どうしたらいいのか、今後のことを考えて眠れない日々が続いています。