◆スポーツ審判員の資格

次にスポーツ審判員の資格にはどんなものがあるか見てみましょう。また、資格を取得することで得られる活躍の場についても合わせてご紹介します。

●サッカー審判員

サッカー審判員のレベルには4級~1級があります。 資格を取得するには、筆記テスト、体力テスト、実技テストをそれぞれクリアする必要があります。審判員の資格試験に「体力テスト」が入っているのは、サッカー審判員の特色のひとつと言えます。サッカーの試合をご覧になったことがある方であれば、プレーヤー以上に駆け回っている審判員の姿を目にしたことがあることでしょう。 資格を取得すれば、日本サッカー協会とその傘下にあるサッカー協会の主催するサッカーの試合の審判を等級に応じて行えます。 サッカー審判員は、毎年資格を更新登録することが義務付けられていますので、資格を取得したからと安心して、更新登録を忘れないようにしたいものです。 更新には、所属している都道府県サッカー協会あるいは地域サッカー協会によって行われる更新講習会への参加が必須条件になります。4級審判員の場合は、JFAラーニングを受けることになります。 また、サッカー審判員には第二審判登録制度があります。自分が所属している都道府県サッカー協会以外の協会が主催する試合で審判を行うためには、主催している都道府県サッカー協会に登録する必要があります。 ●アマチュア野球審判員 野球の審判員は、プロ野球とアマチュア野球に分かれていて、資格試験の主催者が異なります。 アマチュア野球審判員には、3級~特級まであります。3級は全日本野球協会が主催する講習会に参加すれば誰でも取得することができます。 2級以降はそれぞれに資格取得のために筆記テストと実技テスト(講習会形式)が行われます。ちなみに2級の受験資格として、3級を取得してから3年度経過していることが条件になっています。 級によって審判することができる試合が異なります。全国大会には1級以上の資格が必要になります。 3級取得して3年度経過後、審判員昇級認定試験を受験してステップアップしていく仕組みになっています。コンピューターを使った試験になっていますので、6カ月の受験期間内に指定の試験会場で受験することになります。年度内に再受験も可能ですので、昇級するチャンスが多い資格と言えるでしょう。