■女の夢は寿退社だろ?(隆さん/37歳/会社員)
私が結婚したときに、一番祝福してくれた会社の先輩がいます。彼は私の7歳年上でいまだ独身。口では「結婚する気はない」と言っていますが、きっと結婚に対する強い憧れを持っているのだと思います。 その証拠に、妻が働いていることを知ったとき、「俺ならあんなにきれいな奥さんに苦労はかけないけどな~」と、ぽろっと口にしました。「え?」と私が反応すると、「だって普通、寿退社が女の夢だろ? 俺ならその夢を叶えてあげたい。お前は最低だな(笑)」。 なんとも時代錯誤…(だから結婚できないんじゃね?)と心で悪態をついたものです。古い幻想に囚われる彼こそ、女性の気持ちがわかっていないと思います。 なぜなら「専業主婦なんて絶対無理!」と言っていた妻が、結婚するときに望んだたったひとつの条件が「仕事を続けること」だったのですから。 私は妻がこの先「仕事を辞めたい」と言っても反対しませんし、「定年まで働く」と言っても大賛成です。この先、誰になんと言われようと、私は妻を「尊重してあげたい」と思っています。だってこれが、私を選んでくれた妻にできる唯一の恩返しですからね。