将来の養育費や生活費など、家計をうまく回していくのは一苦労。厚生労働省の調査では、「生活が苦しい」と答えた世帯が4年ぶりに増加したそうです。どのような背景があったのか、早速チェックしていきましょう。

 

「生活が苦しい」と感じる世帯は約6割!?


厚生労働省が今月発表した「平成30年 国民生活基礎調査」では、各世帯の「生活意識の状況」などを調査。生活が「大変苦しい」「やや苦しい」と答えた割合は全世帯の57.7%でした。約6割の世帯が「苦しい」と回答する結果になっています。さらに世帯別で見たところ、「苦しい」と感じる「高齢者世帯」は55.1%。「児童のいる世帯」が62.1%だったので、若い世帯の方が生活に苦労しているようです。

 

「苦しい」の割合が増加したのは実に4年ぶりのこと。ちなみに昨年の調査では、全世帯の55.8%が「苦しい」と回答しています。世帯別で見ると「高齢者世帯」が54.2%で、「児童のいる世帯」は58.7%。昨年から今年にかけて、全ての世帯で「苦しい」と回答した割合が増加していることがわかります。

 

また同調査の「各種世帯の所得等の状況」を見ると、1世帯あたりの平均所得は551万6000円。こちらも4年ぶりに減少に転じています。世帯別では「高齢者世帯」の平均所得が334万9000円で、「児童のいる世帯」は743万6000円でした。さらに年金を受給している高齢者世帯のうち、収入源が“年金のみ”という世帯はおよそ半数を占めることが判明。所得の減少が、「生活が苦しい」という感覚に繋がっているのかもしれません。