■たったひと言の「パワーワード」(健さん/45/会社員)

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妻は洗濯するとき、必ず私の洗濯物だけを除けます。しかも自分たちの洗濯物のときは水道水を使って洗うのに、私のときはお風呂の残り湯を再利用している様子。なんだか複雑な気持ちになりますよね。 さらに、お風呂に入る順番も決待っていて、私の順番はいつも最後。たまに最初に入ろうものなら、湯を捨てて入れ替えるんです。しだいに2人の娘たちも私のことを「汚い」と言うようになり…ある日、ついに我慢の限界を迎えました。 「おまえは俺をなんだと思っているんだ! さも俺が汚いもののように扱いやがって! 子どもの教育にも悪いだろ!」。興奮していたのでよく覚えていませんが、だいたいこんな感じだったと思います。 しかし怒り狂う私に対し、妻は冷静にこう言ったんです。「だって臭いじゃん」。そのひと言で全身の力が抜けてしまいました。なんという破壊力ある言葉なのでしょう…もう歯向かう気力もありません。