■子連れ出勤を快適にするために必要なこと

それでは、実際に子連れ出勤が一般的な世の中になるためには何が必要なのでしょうか。 ・子どもを外出に慣らしておく まずは子どもが新しい環境でストレスを感じないように、電車や知らない環境で過ごすことに慣れておく必要があります。また、人に対する礼儀や、やってはダメなことについて、日々教える必要があります。 ・会社内外の人に周知しておく 自社で関わる人達はもちろんのこと、社外でも関係のある人達へは周知しておくと、急なトラブルにも理解を得やすいでしょう。子連れ出勤できることを当たり前と思わず、周囲の協力によって成り立っていると意識することは大切です。 ・周囲の社員に子育てに関する認識を浸透させる これは現在の日本で最も重要で難しい課題ではないでしょうか。実際に子育ての経験がある人には子育て世代の気持ちをくみ取ってもらいやすいですが、未婚率が上がっている今、子育てと仕事の両立の大変さを理解してもらうのは大変困難です。


そのためにも、企業や政府から、子育て世代でない社員へも、なんらかのメリットを提示したり、子連れ出勤のモデル事業を率先して展開したりといった大々的な取り組みが必要となるでしょう。


また、子育て中のパパママも、普段から周りへの気遣いを忘れないことが、少しずつ気持ちを認識してもらうことにつながるのではないでしょうか。



子連れ出勤についてはまだまだ反対意見も多く、現在は制度として推進する動きはストップしています。しかし、そういった議論が増えつつあることこそが、仕事と子育ての両立につながる第一歩なのではないでしょうか。