■「能力がない」ことは、一緒にやってやり方を伝授

調理や洗濯、子どものオムツ替えなど……家事や子育ての内容にとっては、「そもそもパパに基本的なスキルが身についておらず、それが原因でできない」というケースも存在しています。普段からパパの様子を見ているママにとっては、ピンとくるポイントもあるでしょう。 「これはやらないんじゃなくて、できないんだな?」と感じたら、パパのプライドをつぶさないよう注意しながら、上手にやり方を教えていきましょう。具体的には、ママが一緒にやってみるのがオススメです。 何度も繰り返し、一緒に楽しむことで、パパの中にも自信や経験が生まれてきます。ママの手が離せないとき、「○○をやって欲しいんだけど、お願いできる?」と頼めば、ごく普通に動いてくれることでしょう。 まずは夫にとって、何が「できないこと」なのか、把握するところからスタートしてみてください。


■「察してくれる」ことを期待しない

男性は女性と比較して、察することが苦手だと言われています。特に家庭内での男性は、「職場のように気を張ることなく、リラックスして過ごしたい」と考えがちです。妻の心を察して動こうというアンテナも、少し感度が弱くなってしまうのかもしれませんね。 ママにとっては、「洗濯物も溜まっているし、子どもも泣いているのに、どうして何もしてくれないの!?」とイライラしてしまうような場面でも、パパにとっては「単純に気付いていないだけ」ということも、十分にあり得ます。 だからこそ大切なのは、今自分がやって欲しいと思っていることを、明確に伝えるということです。ママの一言でパパが気付けば、「あ、そうか」と素直に応じてくれる可能性もあります。こうした流れを幾度となく繰り返すことで、「子どもが泣いている→そろそろミルクか!」なんて、気付くための経験が積み重なっていきます。 夫にとっても、妻のイライラはできる限り避けたいもの。「何かわからないけれど、妻がイライラしている!」という状況は、夫にとってもストレスを感じてしまうものなのです。 イライラしないためのコツは、まず「察して欲しい」という願望を捨てることです。「察する」という能力は、簡単に見えて実は非常に難易度の高いもの。家事や育児をこれまであまりしてこなかった夫にとっては、まだまだ経験が足りないのでしょう。 「察して」という気持ちを捨てて、「具体的に伝える」だけでも、家事の分担はうまくいく可能性が高いです。