お迎えがあるから残業はできない、子どもが熱を出せば早退しなければならない…産休・育休から復帰した多くのママ社員たちは、これまでの働き方では経験したことのない「壁」にぶち当たります。ただでさえ肩身の狭い思いをして、迷惑かけないように必死に頑張っているママたちに、心ない嫌味が降りかかりました。「働き方」に苦悩する、ママ社員のお話です。

 

 

■子どもの病気に理解のない先輩社員(あやのさん/ 33/ SE

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年明け早々、4歳の娘がインフルエンザにかかりました。なんとか高熱は治まったものの、娘は1週間近く外出禁止に。仕方なく上司に事情を連絡し、本来の正月明けより4日も遅い出勤の見通しとなりました。

幸い自宅でも仕事ができるので、休みの間は家で作業をすすめることに。「よかった。これなら自分の仕事は迷惑かけずに片づけられそう」とひと安心。そして外出禁止期間が終わり、ようやく私も出勤しました。

ところが、職場に着くなり女性の先輩が近寄ってきて「長〜いお正月休みでしたね」と言ったんです。「ご迷惑をおかけしました。娘がインフルエンザで…」と伝えると、「そりゃまたタイミング良くかかったのねぇ〜!」と言い捨てて去って行きました。

心配してくれとは思いませんが、タイミング良くって…家で仕事をしていたので、サボっていたわけでもありません。いまでも「長〜いお正月休み」という言葉を思い出しては、腹立たしい気持ちになります。