■まずは流動性の高い預貯金から始めよう

目標まで到底足りないからといって、最初から「さあ、投資でどんどん増やすぞ」というのは好ましくありません。 というのも、最初から流動性のない資産で運用してしまうと、病気などの突発的な事情で、キャッシュが必要な時にすぐ用意できないというリスクがあるからです。 確かに預貯金はインフレーションに弱いという一面を持ちますが、それは中長期的なこと。 最低でも4分の1~3分の1以上は預貯金にして、万が一の出費に備えておきましょう。


■税制優遇のあるiDeCo&NISAを活用しよう

老後資金を確保するにあたって、メインにするのはこちらが良いかもしれません。 iDeCo(イデコ)は「個人型確定拠出年金」とも言われ、限度額がありますが掛金は所得控除の対象となり現状でも節税のメリットがあります。 60歳で満期となりますが、一時金として受け取るのであれば退職所得となり、ほとんどの場合所得税が課税されることありません。あるいは課税されても現行の制度が続く限りはかなり少ない額となるはずです。 年金として受け取ることもできますので、実際に受け取るときまでにどちらが有利か検討しておきましょう。 株式や投資信託を使って自分の意思を反映させながら、投資・運用したいという方はNISA(ニーサ)が良いでしょう。一定額とその運用益が非課税になります。 通常NISAとつみたてNISAがありますので、ライフスタイルに合ったものをチョイスしてみてください。

36-2