
■毎月いくら貯金できるかを考えてみる
当たり前のことかもしれませんが、今何歳かによって目標額への到達期間は異なります。
例えば今40歳だった場合、定年が60歳と仮定すれば働ける期間はあと20年となります。
その際には、「定年延長の可能性」と「再雇用による収入の減額」を注意しておかなければなりません。
最近では多くの企業が、65歳での年金支給に合わせて定年を繰り下げる準備を始めています。
また、今後の動向次第では、いわゆる「働き方改革」の一環として、70歳まで働けるという企業も出てくるかもしれません。
ただし、60歳でいったん定年となり、65歳~70歳まで再雇用をするという企業がそのほとんどを占めます。
そこで頭に入れておきたいのが「現役世代と同じ収入を得ることは難しい」という点です。
もちろん人によっても異なりますが、通常は60歳までの時よりも条件の悪い待遇で残りの期間を働くことになるようです。
とすれば、60歳までに大部分の貯蓄を完了しておいて、60歳以降はその貯蓄を維持、取り崩すとしても最小限にというイメージにしておくとよいかもしれません。
いずれにせよ、もらえる年金もさることながら、受け取れる給与も以前の水準には届かない可能性があることだけは心のどこかにとどめておきましょう。