以前、
■意外と空いてる有名レストラン(涼子さん/34歳/派遣社員)
一度、あまりにぶっ飛んだ〝ママ友ランチ会〟に招待されたことがあります。それはママ友の紹介で知り合った、富裕層ママが主催するランチ会でした。彼女自身が「銀座でクラブを経営している」という超ド級のお金持ちママです。 「場所はここね」と指定されたのは、ある有名ホテルにあるフレンチレストランでした。あまりにも高級な佇まいに、震える足をなんとか落ち着かせて、いざ店内に入りました。ちょうどお昼どきにも関わらず、広々とした店内に座っているのは数人ほど。 (あれ? この店、意外と人気がないのかな~)なんて考えて座っていると、ランチ会が始まりました。そして冒頭に、例のママがご挨拶。「今日はみなさんのために、このレストランを貸し切らせていただきました。どうぞ、ごゆっくりお過ごしください」…私はフリーズ状態。 (ママ友ランチ会のために店を貸切!? いったいいくら払わないといけないんだ!?)。そんなことを考えながら食べる食事は、超高級でおいしいものばかりだったはずなのに、どれもまったく味を覚えていません。 最終的には「これは私のご招待ですので」と、ランチ代を受け取らない彼女に感謝することになりますが、どっちみち財布に入っていた2万円では、なんの足しにもならなかったでしょう。「住む世界が違う」っていうのは、このことです。