いまや私たちの生活に、なくてはならないツールとなったSNS。便利で楽しい使い方がある一方で、人間関係の闇や見えない悪意が潜んでいるのも事実です。SNSを使った大人のいじめを受けたママたちは深く傷つき、人間不信にまで陥ってしまうほど。巧妙で陰湿な〝ママ友SNSいじめ〟を体験したママに、その実態について聞きました。
■私が返信すると静まり返る(紀香さん/30歳/栄養士)
保育園で作ったママ友のLINEグループ。最初はみんなで情報共有したり世間話をしたり、とても便利で楽しいツールでした。しかし、しだいにそれは「いじめの道具」へと姿を変えていったんです。 ある日、ママ友からの「明日の昼ランチ行こ~」というコメントに「ごめん、明日はちょっと用事があって」と返すと、誰からも反応なし。その後、私のコメントはスルーのまま、集合時間と場所が決まっていきました。 それからほどなくして、誰かのコメントに私がアクションすると、LINEグループが静まり返るように…不気味さとともに、強烈な孤独感を感じました。そして数日後には、リーダー格のママから驚きのコメント。 もちろん私が見ていることは知っているのに「紀香さんは面倒くさいから、誘わないでおこうね~」と公開処刑…ママ友たちはそれに対し「了解!」とか「ラジャー!」とか、軽いノリで返信しています。 その後「紀香さん」だった私の呼び名は名字の呼び捨てになり、最終的には「あいつ」に。保育園でママ友と顔を合わせるのも怖くなり、LINEグループ退会と同時に転園しました。ささいなことで始まる「SNSママ友イジメ」は本当に怖いです。