■聞き役に徹しました(真奈さん/29歳/事務員)
ママ友に「大事な話がある」とカフェに呼び出されました。いつも明るい彼女が、珍しく神妙な面持ちで話し始めたのは「離婚話」。旦那からのモラハラと軽度ではありますが暴力を受け、ずっと悩んでいたというのです。 外ではいつも笑顔で、悩んでいる素振りなんて微塵も見せなかったのに、裏ではそんな思いをしていたなんて…気づくこともできずショックでした。でも、打ち明ける相手に私を選んでくれたことは嬉しくもありました。 そして、「離婚しようかどうか悩んでいる」と…彼女の運命の分かれ道に、無責任なことは言えない。悩んだ末、彼女の話をただただ聞いてあげることにしました。意見やアドバイスは避け、ただ「うんうん」と頷きます。 さらに「大変だったんだね」「辛い思いをしたね」「私まで悲しくなってくるよ」と、こちらの理解をきちんと伝えて。しばらくすると、彼女が「離婚しようと思う」と自分で決断を下したのです。 「真奈さんが話を聞いてくれたから、頭が整理できた!」と、その日初めての笑顔も見せてくれました。その後、彼女は宣言通り離婚しましたが、きっと私に相談した時点で、だいたいの答えは決まっていたんでしょうね。