ママ友から「相談がある」と言われて話を聞いたら…それはなんと、離婚問題。人生を左右する一大事に軽々な発言はできないし、ましてや経験でもなければ具体的なアドバイスだってはばかられます。とはいえ、心底悩んで自分を頼ってきた友だちです。「なんとか力になりたい」と思うのは、当然のこと。このような場合、どんな対応をするのが誠実なのでしょう? 相談された経験を持つママに、お話を聞きました。

 

 

 

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■頭を整理する手伝いをした(陽子さん/33/営業職)

保育園のママ友から、離婚について相談されました。なんでも旦那さんの浮気癖が治らないようで、ついに限界が。「どうしたらいいと思う?」と、泣きながらアドバイスを求められたんです。 話を聞いて「絶対離婚したほうがいい!」という言葉が喉まで出かかりました。でも、かろうじて思いとどまりました。勢いに任せて離婚をすすめては、今後の彼女の人生を大きく左右しかねないと思ったからです。 そこで「頭の中を整理する手伝い」をすることに。 「あなたはどうしたいの?」


「もし離婚するとして、子どもはどうするつもり?」


「ひとりで子どもを育てていくだけの収入は確保できるの?」 考えられる状況に対し、ひとつずつ丁寧に質問していきました。その結果、彼女が出した結論は「子どもが成人するまでは我慢する」というもの。自分の現状と向き合った結果「いま離婚するのは得策ではない」と判断したのでしょう。 あのとき、軽々しいアドバイスをしなくて、本当によかったと思っています。