「あなたが不倫相手なのね! 金輪際、私の夫とは会わないで!」というフレーズ…TVドラマなどではよく聞きます。でも、これが現実となったときは「ちょっと違う」のだそうです。実際に夫の不倫相手と〝直接対峙〟した妻たちは、第一声でどんな言葉を発したのでしょう? 取材してみるとその言葉の裏には、怒りだけではない「複雑すぎる感情」が見えてきました。男女の修羅場に立ち会った、妻たちのお話です。
■「たしかに好きそうな顔だわ」(千尋さん/36歳/医療事務)
夫はいわゆる「清楚なお嬢様系」が大好き。私も20代の頃は「ストライクゾーン」に入っていたと思います。でも35歳を過ぎると劣化は否めません、その頃から夫の態度がそっけなくなって。 スマホをコソコソいじったり、「仕事が入った」と帰宅が遅くなることが増えて…(絶対に不倫してる!)と確信した私は、ある日夫を問いただしたんです。すると「ごめん…!」と、あっさり認めるではありませんか。 「もう二度と会わないから!」と言われても信じられなかったので、「今度、3人で話し合いましょう」と提案。そして不倫相手のA子が待ち合わせ場所に現れたとき…私の第一声は「たしかに好きそうな顔だわ」だったんです。 怒りをぶつけようと思っていたのに、あまりに「どストライクな女」だったので、なんだか感心してしまって。こんなに客観的でいることに、私自身驚きました。 「今後はいっさい会わない」という約束をして、とりあえずは終息しましたけど、夫の好みは一生変わりません。また同じような女性と不倫するんだろうな…と、諦めている自分がいます。