98-2

 

■フランダースの犬

幼いころに両親を亡くしたネロはやさしい祖父と一緒にくらし、牛乳配達をして生計を立てていました。いつかは画家になりたいと望んでいたネロは、ある日、今にも死にそうな犬と出会い、祖父とともに看病をします。元気になったその犬はパトラッシュと名付けられ、ネロと一緒に牛乳配達を行うようになります。 唯一の親友は風車小屋の女の子のアロアだったのですが、その父がネロのことをよく思わず遠ざけようとします。 街から来た新しいミルク買い取り業者に仕事を取られてしまった上に、ある日、風車小屋が火事になってしまい、その放火犯としてぬれぎぬがネロに着せられてしまいます。さらにクリスマスの数日前には優しかった祖父が亡くなってしまいます。 ネロは皆に認めてもらうためにコンクールのために絵をかいたのですが結果は落選となってしまうのです。傷心のネロは吹雪の中でパトラッシュが見つけた財布を持ち主である風車小屋に届けます。ネロはパトラッシュを託し、再び吹雪の中を歩き始めます。 全財産の入った財布を失くし、絶望のもとで帰宅したアロアの父は、ネロが財布を届けてくれたことを知り、それまでのことを後悔しネロを引き取ることを決意します。 しかし、何もかもに絶望したネロは極寒の吹雪の中を最後の力を振り絞り、どうしても見たかった大聖堂のルーベンスの絵にたどり着くのです。パトラッシュもネロを追いかけて大聖堂に駆け付けます。最後にどうしても見たかったルーベンスの絵を見ながら天使にいざなわれネロとパトラッシュは天に昇っていくのです。 ネロとパトラッシュのお互いを思いあう気持ちが一番のポイントかもしれません。

■まとめ

世界名作アニメは1年間くらい放送されているので50話前後となっていますので、かなりの長編です。親子で感想を述べ合いながら、時間をかけてゆっくり観るとよいでしょう。 このほかにも名作と言われるアニメは多くありますので、子どもと観たい見アニメ作品を探してみましょう。