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夏休みに、「暑いから、お出掛けを控えておうちが一番」という日もありますよね。そんな時、自宅でアニメの名作を子どもと一緒に鑑賞してはいかがでしょうか。


3Dはなくても、そこには、良質な物語と、感動と涙があります。そこで、愛と友情など永遠のテーマがちりばめられた名作アニメ3作品をご紹介します。


■アルプスの少女ハイジ

人気の高いアニメとして、「アルプスの少女ハイジ」ではないでしょうか。現在はテレビCMでパロディー化して使用されていますから、アニメは見たことがなくても主人公や登場人物は知っているかもしれません。 大まかなあらすじとしては、両親を亡くしたハイジがアルプスに住む祖父と暮らすようになり、頑固で寡黙だった祖父も徐々に心を開いていくようになります。しばらくして、足の不自由なクララと出会います。足が不自由ということがあって弱きな少女だったクララがハイジと接することで徐々に前向きに考えるようになっていくのです。 その後ハイジはアルプスに帰るのですが、そこにクララが訪れてくるのです。足は治っていて歩けるはずのクララはあと少しの勇気が出せないでいます。そこでいろいろあり、クララが自分の足で立ち上がるのです。ハイジは自分のことのように喜ぶのです。 この作品は全体を通して個人個人の性格や心情が細かく描写されていて、人と人の関わり合いについて強く感じさせてくれる作品なのです。アニメの巨匠、スタジオジブリの宮崎駿さんが若かりし頃、構成を務めていたという作品でもあります。

■母を訪ねて三千里

この作品はイタリアのジェノバに住む少年が、出稼ぎに出た母に会いに行く物語です。そのつらい道中で様々な人に出会い、成長していく少年が描かれています。特に親子の愛情の深さを感じられる作品なので、お子さんと一緒に見ておきたいもののひとつです。 イタリアのジェノバで貧しいながらも家族4人で幸せに暮らしていたマルコに突如母との別れが訪れます。診療所を経営していた父がお金をだまされてしまい、その借金の返済のために、母がブエノスアイレスにいる親せきを頼って出稼ぎにいってしまうのです。 その後マルコはアルゼンチンにいる母に会いに行く決意を固めその費用を稼ぐために働き始めます。普通に船に乗るためのお金を稼ぐことのできなかったマルコは密航で会いに行こうとするのですが、見つかってしまい、連れ戻されそうになるのですが、マルコの強い決意に対して父もアルゼンチン行きを認めてくれたのです。 マルコがアルゼンチンにつき、母のもとを訪ねるとそこに母の姿はありませんでした。実は仕事が変わり新しいところで働くようになっていたのです。そこからまたマルコの新しい旅が始まります。 その後マルコと母は再会するのですが、母は病気で苦しんでいたのです。マルコに会えたことで母は生きる気力を取り戻し、難しい手術を受け、その手術は成功します。回復した母とマルコは一緒にジェノバに換えることができたのです。 つらい旅の途中で様々な人と出会い、別れ、傷つきながらも母を思い旅を続ける少年の物語です。感動シーンが随所にあるので、ぜひお子さんと一緒に見ておきたい作品です。